Yokoyama Taikan, exhibision, Tokyo 2018

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竹橋駅最寄りの東京国立近代美術館で開催中の「生誕150年 横山大観展」に行ってきました。

五月連休を過ぎた最初の週末、日曜美術館で紹介されたこともあってか、かなりの人入りでした。

生誕150年ということで、多様な作品が展示されていたのですが、五月連休を機に、かなりの入れ替えがあったそうで(これほどあるとは、事前チェックが甘かったです)、まさかのパンフレット表紙の富士の屏風絵(群青富士:静岡県立美術館蔵)が、5/6までの展示で、これはけっこうな残念でした。<夜桜:大倉集古館蔵>と<紅葉:足立美術館蔵>を楽しみに行ったので、満足ではあるのですが、それなりにショックではあったのでした。

横山大観といえば富士山、といったイメージだったのですが、この度の展示を拝見して、相当安直短絡なイメージでとらえていたことを思い知りました。絵の中での余白の使い方、色遣い、構図、さまざま興味深く拝見しました。失礼な表現かもわかりませんが、とてもサービス精神おう盛な方だったのではなかろうかと。

今の時代、一般人が情報発信はやろうと思えば数多アプローチがありますが、大正・昭和の時代、世間で認められていた横山大観の情報発信力は、ハンパないものがあったろうと想像され、そんな時代の求める画題が見られたことを、複雑な心持ちでとらえたのでした。

今回<生々流転>という全長40mにわたる水墨画の超大作(重要文化財:東京国立近代美術館蔵)を一挙公開しています。この行列に参加して見るのは、なかなかしんどかったですが、がんばりました。おそらくこれを描くのに費やしたパワーに比べたら微々たるものです。水墨画でこれだけの規模の作品は初めて拝見しました。作家の世界観を表現している感じです。

横山大観展、東京国立近代美術館では5/27(日)まで開催中です。お時間ゆるせば、おススメです。