エルミタージュ美術館の印象派コレクションが移されたという別館(The General Staff Building 旧参謀本部ビル東棟)を訪れてきました。
エルミタージュ美術館とはまったく別棟で、スクエアの向かい側、冬の宮殿を背にすると左手方向に入り口があります。展示は2~4階、開いたばかりのせいか、配布用館内マップもなく、若干手探りでした。
訪れた日、6月12日はロシアの日で祝日だそうで、イヤに混んでました。といっても、切符を買うのに30分待ち、入場するのに30分待ち程度でしたが、まだ寒いのに、小雨まで降ってたので、ちょっとイラッとしちゃいました。別館の認知度がまだまだ低いようなので、特に別館ネライの方は、別館で切符を購入されることをお勧めします。
入館料は、別館のみだと、300 RUB、本館も含めると600 RUB(6/12付為替レートで1 340.706 円)です(2015-06-12時点)。
印象派コレクションは4階です。モネ、ルノアール、セザンヌ、ピサロ、ゴーギャン、ゴッホ、ボナール等が、部屋別に飾られ、ゴキゲンでした。若干窓からの光が入りすぎている感が心配でしたが。実はマティスを期待していたのですが、今は展示されてないとのこと。印象派コレクションも時折入れ替えが発生する?ようです。マティスのある時に来たいな~
期間展示ながら、見ごたえありだったのが、ロシア皇帝へ送られた海外からの贈り物の数々。日本から1889年ものの「犬追物」川島織物のカーペット?(壁一面の大きい織物)や馬具が贈られていたのを発見して、当時の日本とロシアの関係やいかに?!と、なにやら興奮しました。ほかの国々からの贈り物も、似たような時期のものばかり。各国の大使が何を贈るか、そこへどんな技巧を凝らすか、と、方々思いをめぐらしたのだろうと思われる品々で、その土地の技術・特徴なども観察できて、たいへん興味深い時間でした。
なにげに本館ものぞいてしまったので、エルミタージュ美術館へ終日費やしてしまいましたが、非常に豊かな時間の使い方をさせていただいたと、つくづく感謝です。ごちそうさまでした。
おまけ 本日の別館展示内容:
Permanent Exhibitions:
2階 The Age of Art Nouveau, The Russian Ministry of Finance
3階 The Guard Museum: the 18th Century, Under the Sign of the Eagle: the Art of Empire, The Russian Foreign Ministry, French Painting and Sculpture of the 19th Century, Western European Art of 19th Century (Germany, Holland, Belgium), Painting of the 20th Century (V. Kandinsky, K. Malevich)
4階 Sergey Shchukin and the Morozov Brothers Memorial Gallery ← これが印象派コレクションです
Temporary Exhibitions:
2階 Unfading Colours – A Roman Mosaic from Lod, Israel, Gift from East and West to the Imperial Court over 300 years, Gifts from America 1948 – 2013 Modern and contemporary applied arts from the Hermitage Museum Foundation
4階 Auguste Renoir, Bal au Moulin de la Galette. Musee d’Orsay, Paris. From the “Masterpieces from the World’s Museums in the Hermitage” Series