ベルリンを訪れた際、理系なら絶対楽しめるから!と強く勧められて行ってみた”Deutsches Technikmuseum (German Museum of Technology)”。街の中心部ながら、観光客の集まるブロックから若干はずれにあります。
館内は鉄道、船舶、飛行機、織機、電話、コンピュータ、印刷機、カメラ、フィルム、ジュエリー、スーツケース等さまざまな技術展示あり。鉄道コーナーには世界の(日本のも!)旧い鉄道切符展示がありました。
どうやら理系なら大喜びのおススメどころは、サイエンスセンターだったそう。いわゆる体験型で科学を学ぶコーナーになっているらしく、サイトを見る限りは確かにとても楽しそう。あいにく私は本館の展示をひとなめするのに忙しく、そちらで時間と体力が切れてしまいました。。。
本館展示にはビール醸造工程の展示(たぶん試飲もできるはず)もあり、あいにくこの度CLOSEでしたが、またゆっくり来ても楽しめる空間だと思います。
入館料 大人8ユーロ。「ものづくり」と一口に片づけるのは、若干軽々しいようで抵抗を覚えますが、その手がおキライでなければ、存分に楽しめるかと。学校のひとクラスが教育一貫で見学に来たり、といった使い方もされているようで、キッズもたくさんでした。そういう観点では、一か所に集中的に多彩な技術がまとまっていて、すこぶるいい空間です。うらやましい。
200年近い鉄道の歴史展示を見て感じたのは、ヒトの移動とともに、技術が著しく発展してきていたこと。需要が喚起するものなのか、ナニが発端になっていたのかは不明ですが、車輛、客車、食堂車の食器、人々の携帯する荷物、数々の展示品の発展ぶりに目を見張ったのでした。
ただ、戦時中となると、「贅沢は敵だ」の思想でいろいろ簡略化されました。政治的背景を優先すれば必要かもしれませんが、一般市民の需要と発展が滞り、時には破壊される期間ともいえるなぁ、と寂しい感覚も覚えました。いろいろな観点で学ぶところあり、また来なければ、と思うほどに味わい深い空間でした。
ちょっと蛇足。大学専攻こそ理系でしたが、その後の自身の職歴から鑑みるに、あまり理系ではないのでは…と思うものの、大学専攻からバリバリ文系な我が姉の興味視点と比べれば、どちらかといえば理系?と思われることもあり、そのへんの判断基準はビミョーです。ヒトを文理で単純に二つに分けるのは難しいと思います。