Varna and Sophia, Bulgaria

20140805-Varnadriving_road201408少し過去にさかのぼってブルガリア旅行記。

2014年5月初旬と8月上旬におとずれました。5月はVarnaだけ、8月は首都SophiaとVarnaの2都市を訪問。いずれも、ドイツから車で片道一日以上(直線距離では24H)。けっこうハードな道のりでした。

ブルガリアといえば、ブルガリアヨーグルトと琴欧州のイメージですが、特に国を挙げてヨーグルト消費が盛んみたいな風潮もなければ、琴欧州のポスターが掲げてあるわけでもなく、琴欧州ばりの男子が街を闊歩しているわけもなく。農業がメインの産業のようで、少し街を外れると、車窓からは、のどかな田園風景というのか、見渡す限りの畑が延々と続いていました。5月の時にはアブラナの黄色、8月の時には、若干盛りの過ぎたヒマワリの黄色や茶褐色を眺めていました。EU加盟国なので、欧州からの観光客が多いようですが、欧州諸国に比べると、物価がはるかに安いそうです。

20140806-Varna ちなみに、ブルガリアはブルガリア語が公用語で、ロシア語に近い(若干違う)言葉を話します。道路標識などは、キリル文字の下にローマ字表記と2段表記になっています。

Varnaは黒海に面した街で、メインストリートをカモメが飛び交ったり散歩したりしています。ビーチも広いので、夏には日本の浜辺同様、海の家が営業を行い、観光客が水着姿で日光浴や海水浴を楽しみます。ブルガリアでは、ビーチバレーをする人が多いそうで、ビーチに専用コートが常設してあるのが驚きでした。また、西洋人ならでは、日焼け大歓迎、真っ赤になることを恐れずに太陽を浴びていました。鎌倉などの海よりも、塩気が薄いのか、ビーチに居ても、潮の香りが弱いように感じました。Varnaのビーチには、Rappongiというスシも提供するレストランがあります。たいへんオシャレでサービスも感じのいい、この界隈ではハイソにカテゴライズされるお店です。おススメです。

Varnaがビーチのある街ながら、産業もある街な一方で、まさしく夏のリゾート地であるサニービーチ界隈は、夏限定で観光客が押し寄せるスポットです。5月に通りかかった際には、眠ったようだった街並みが、8月には観光客だらけ、あちこちのホテルの窓には水着やタオル、浮き輪が軒並み吊ってある、ギャップに目が点でした。たいていが長期滞在型なのだとか。よって、ホテルと言っても、ウィークリーマンションっぽい使い方のようです。

20140805-Sophia一方のSophiaは、半日ステイながら、無料の市内観光ツアー free sohia tour に参加したおかげで、市内の要所をひと通りおさえることができました。学生さんがやっているもので、午前11時と午後6時の2回/日、2時間で英語の解説付きで案内してくれるものです。右も左もわからない状況下ながら、効率よく街をひと歩きできました。首都ならでは、大統領官邸にも立ち寄りました。8月の猛暑の中、ぴっちり制服に身を包んだ衛兵お二人が門番をしています。時間になると衛兵交代タイムがあるそうです。

ブルガリアを訪れて初めて知ったのは、バラの名産地だということ。街のあちこちでで、バラを使った石鹸や香水などをお土産として扱っています。そして食事面では、ヨーグルトよりも、独特のチーズを使った料理の方が印象深く、若干コクが少ないというか、淡白な味わいのチーズが白と黄色と2種類使われています。肉料理ももちろんありますが、野菜料理のバラエティが豊かなように感じました。

車の移動が多かったことも手伝って、ブルガリアローカルのファストフード Happy には、超お世話になりました。こちらのチーズパンとズッキーニのフライがすでに好物です。こちらのお店は、きれいな女性をそろえているのが特徴で、なかでも、赤いスーツで固めたお姉さんは各店舗のマスター的存在らしく、若干強面系ですが、絶対美女なので要チェックです。

最後に一つ、ブルガリアのハードリカー、ラキヤを紹介しておしまいにします。ブドウなどの果実からつくった蒸留酒で、40%くらいが通常です。細長いきれいなボトルにおさまっていて、甘味とフルーティな香りがあるものの、そのアルコール度数ならではの腹落ち感のある飲み物です。土地のものを試す際には、ぜひトライしてみていただきたい一品です。

origami

origami-crane身近な暇つぶしで折り鶴を折ることがあります。旅先で、その辺の紙ナプキンなどで作ってプレゼントするだけでも、意外と喜ばれます。

折り紙の歴史をWikipediaで紐解くと、

19世紀にはヨーロッパにも独立した折り紙の伝統があり、日本の開国と共に両者が融合した。現在では日本語の「折り紙」という言葉が世界に浸透しており、欧米をはじめ多くの国で「origami」という言葉が通用する。現代の折り紙は日本やヨーロッパを起源とするものである。

とありまして、折鶴・カエル・やっこさんは日本由来、だまし船・紙飛行機・風船はヨーロッパ由来、ということまで知りました。

日本の開国以来、世界に広まり、インターネットの普及も手伝い、連鶴のみならず、複雑な折り紙が編み出されているようです。

最近では宇宙開発への応用も検討されているニュースがありました:

Gigazine 2014-08-23)「Origami」が宇宙へ、折り紙の技法を宇宙パネルに応用する研究が進行中

関連)こちら方(宇宙開発と折り紙 目から鱗)は、この宇宙開発で注目されている「ミウラ折り」体験を紹介しています。

2Dとか3Dとか、ビミョーな表現で語られるものごとの多い昨今ですが、折り紙が宇宙へ、とのニュースは、たいへん興味深く印象に残りました。まだ開発進行中のステージのようですが、華々しい実績報告を聞けることを期待しています。

omotenashi – Uzbek cuisine

uzbek-cuisine連れのお友だちから招待を受け、ウズベキスタン料理でおもてなしいただきました。メイン料理は、Wikipediaで「ウズベキスタン料理」を検索して一等にのぼったパラフ(Palov)。肉と人参玉ねぎ等野菜とのシチューで炊いた、かやくゴハンみたいなものです。事前にお肉をしっかり焼いてから煮込んでいるので、香ばしさも混じったいい香りが、広がります。炊きあがったゴハンを先にお皿に盛りつけて、お肉を刻んでゴハンの上に散らすのが盛り付けの特徴のようです。仕上げ段階に一緒に炊きこんだ丸のままニンニクもビジュアル&味のアクセントです。

お米にありついたこと自体が久しぶりだったこともありながら、初めてのウズベキスタン料理、美味しく堪能しました。もともと、BBQと聞いていたので、うかがった際に、大きな鍋にグツグツ煮えてるお肉と野菜たちを見て、「あれ?」と思いましたが、うれしい裏切りで、たいへんありがたい体験になりました。

BBQは男手シゴト、との認識にもれず、こちらのウズベク料理も、ご主人が庭先で、鍋につきっきりになって仕上げてくれました。

今回、私にとっては訪れたご家庭のご夫婦ともに初めましてだったものの、たいへん心地よく過ごすことができました。東京五輪招致の最終プレゼンで、日本の「おもてなし」が脚光を浴びましたが、国のいずれにかかわらず、ヒトをもてなすココロは、万国共通なように感じました。「おもてなし」という言葉があること、万人が知っている、という観点で、日本にはいい文化が根付いているように思います。

「情けは人の為ならず」ということわざも心にとめて、自分の受けた、うれしい、ありがたい経験を、お返ししていきたいです。

beer brewery tour

brastubl-tour2014地元のビール工場見学に参加しました。

平日木曜日17:00スタート、工場見学時間30分、および歓談時間2時間、宵っ張りまでしっかり楽しんできました。説明全部がドイツ語なので、基本的に英語通訳してもらうまで、何が語られているのかまったくわかりませんでしたが、過去に参加したビール工場見学の過程と雰囲気で、なんとなくつかみはOK。および、連れがたいへん上手に同時通訳してくれたので、思いの外、理解も伴って満喫しました。

うかがったのは、Braustüb´l Darmstadt、地元で相当古くからあるビール工場です。1847年創業、家族経営でやってきた(途中多少の経緯で親戚移管等あったようですが)歴史があるとか。過去、Darmstadterの名前と緑のラベルで愛されてきたものを、この5月から、Braustüb´lの黒いラベルに変えたばかりだそうです。そんな変化点にあっても、製法に変わりはなく、昔から使っている大きな仕込み窯はそのままに、使う麦の種類やホップを仕込みごとに変えて、ビールをつくりこんでいく過程を、実際の窯の紹介とともにうかがいました。こじんまりした空間ながら、クラシックなブランドに加え、新しいテイストにも挑戦してラインアップをそろえているところが、実に興味深いポイントでした。車で30分という距離のフランクフルトにも出回っていないローカルぶりながら、500万リットル/年を出荷している実績を聞くと、さすがビール、天晴れと思うばかりです。

こちらの工場では、ボトルか樽の提供のいずれかで、ボトルは王冠ではなく、ゴム栓を金属で押し留めた形状なのが特徴で、そこが愛されポイントになっているそうです。ビール精製の工程だけでなく、ビールを瓶詰する工程(ボトルを洗って→冷やして→割れチェックして→液詰めして→ラベル貼って→ケース詰めして・・・)まで紹介を受けたのは、本当に面白かったです。さすがに見学時間は工場のオペレーションを止めていますが、通常は、動きっぱなしで騒々しい空間なのだと説明を受けると、ほほうなるほど、と、想像がふくらみました。過去、ドイツの至る所にあった小さなビール工場たちが、最近はボトリングをこちらへ依頼するようになっていることなども教わり、時代の変遷を感じつつも、こうした空間で、そんな事実を教わる機会をもったこと自体をうれしく思ったのでした。

見学終了後は、お約束のテイスティングタイム!数々のビールが揃っていて迷いつつも、無濾過Naturtrübのビール(これが一番おいしい)、ダークビールMärzen、ダーク白ビールWeissbier Hefe-Dunkel、Craft beer 166と、4種のビールをいただきました。ビールのおともには、プレッツェルとソーセージ。至極贅沢な時間でした。おまけで紹介、見学開始前(開始前、全員揃うまでの時間にも、試飲ボトルが並んでいてラッキー)にいただいたVollmondbierも、美味でした。こちらは、若干濁りのあるダークビア、フルーティな香りがあるものの、Weissbierよりさっぱりして飲みやすかったです。

事前予約が必要とはいえ、7ユーロ程度でこれだけの満足感を味わえる空間は、それほどあるものではありません。「うちのビールを理解して愛してください」というメッセージの裏返しなのかな~と理解したのでした。本当にごちそうさまです。今後も楽しませてください。

recognition of colours

personal-colour

着物の古着を海外へネット販売しているICHIROYAさんのブログを読んで(ICHIROYAのブログ 「黒」と「紺」を巡る古着屋の冒険)思い出したことから・・・またまた色関連の話。
私がピンクと呼んでいるマゼンタを、紫と言われたときの、若干ショックだった記憶がよみがえりました。紫とマゼンタのマグを持っているくせに、紫がショックな理由がわからないかもわかりませんが、自分が信じている感覚がすべてではないことにショックだったわけで。色の識別については、とおりいっぺんではない、と、つくづく学んだ瞬間でした。そんな紫、古くから、染色するのが難しいが故に珍重され、高貴な色とされてきたようです。私自身、紫に対して持っているイメージが、「品のいいおばあちゃん」なので、ちょっとギャップがあるような。
さて、紫をおなじみWikipediaで引いてみたところ、
紫・パープル・バイオレット、赤紫・青紫・・・と、派生色もさまざまに記載がありました。そして、たいへん驚いたことに、パープル=マゼンタという事実! マゼンタ、ピンクではなくムラサキにカテゴライズされることが判明、いよいよショックです。和名のムラサキは植物由来、紫根といって根っこを染料につかうそうです。パープルは巻貝の分泌液、バイオレットはすみれ色(植物)で青紫とのこと。
一方、あらためて、ピンクをWikipediaで引いてみると、
そこに、私の信じていたピンク(マゼンタ)はなく、ファンシーでかわいらしい、なでしこ色をもってして、ピンク色を定義していました。ピンクって、意外と定義が狭いことを発見。。。

色ついでで思い出した 人に似合う色、パーソナルカラーの話。
色を4つのグループ、春夏秋冬に分類し、その人の個性にフィットする色をパーソナルカラーと呼びます。過去、パーソナルカラー診断を受けたことがあります。鏡の前に座って、単色のドレープをかけ比べて、似合う色を見出していきます。各シーズンで色味(色相)が異なるため、同じ赤でも、似合う赤とそうでないものが、顔映りでわかります。自分の好きな色が、必ずしも自分に似合う色とは限らない、というのは、ショッキングながら、重要な指摘でした。
が、初めて診断を受けた時に、WINTERと言われた後に、別のところでAUTUMNと言われたのは、少し???でした。そのあたりのギャップについて聞いてみると、日焼けが若干影響しているだろうことと、パーソナルカラーは一意ではなく、2つのシーズンの混合でもありうるとか。言い訳じみた話にも聞こえますが、そんなものかな、くらいにとらえています。どちらに属する色も、自分の親しみのある色味なのが大きな理由です。
このパーソナルカラー、女性が一番気にしそうなものですが、意外にも男性の需要もあるそうです。スーツの色、シャツの色、割とスタンダードな選び方になりそうなところに、こうしたエッセンスを取り入れて、よりよい印象を与えるようにするんだとか。けっこう目からうろこのいい話として聞きました。

autumn leaves

autumn-leavesここしばらく、朝の気温が10度を下回るようになりました。日中、陽射しがあればあたたかいものの、外出時と就寝時は要注意です。

そんな寒暖の差がつきますと、身のまわりの木々が顔色を変えてくるわけで、ずいぶんと秋らしさを感じる今日この頃です。あいにく近所には、モミジの木が見当たらず、黄色に色づいた様子が美しいものが目立ちます。赤が目立つのは、ピラカンサをはじめとした木の実の方がめっぽう多いです。そしてドングリ。栗なのかドングリなのか、詳しくないので区別のつけようもありませんが、木が大きいのとたくさんあるのとで、たいへんなことになっています。木の下に駐車している車のボンネットに落ちたのを聞いたときには、何事かと思いました。実際、自分の太ももに直撃したこともあり、その時は、しばし痛みにしゃがみ込みました。。。栗っぽいものは、日本でいう栗みたいなイガイガに入っているものとは、ほど遠いビジュアルで、こぶし一回り小さい球体に、ポツポツとトゲをまわしてつけたような形をしていて、そこに実をひとつだけおさめています。いやな表現ですが、目玉くらいの大きさの栗です。道のあちこちに落ちていたり、踏んづけられたりしているところをみると、食べられたものではないということなのかと。残念です。。。ドングリは、いくつか種類があるようなので、説明省略。

すでに今週からミュンヘンではオクトーバーフェストが始まっているそうですが、こちらでも、今週末から2週間、秋祭りのようなものが始まるそうです。地元のデパートで、ドイツの民族衣装らしいドレスを抱えた女性をちらほら見かけていました。いよいよ出番なのかな~と、楽しみです。

tea

tea-goodsドイツで暮らすようになって、連れの影響から、お茶を飲んでいます。東京にいる頃は、がぜんコーヒー党だったので、大きな変化です。

お茶と一口に言っても、紅茶・緑茶・日本茶・中国茶など、さまざまで、色も味も異なります。個人的な好みからいうと、ジャスミン茶が好きで、よく飲みます。

過去、日本の文化をたしなむならば、簡単な茶道のイロハくらい学びたい、と、月に一度半年間の計6回、東京ミッドタウンのThe Cover Nipponの茶道ワークショップに通ったことがありました。去年の秋のことだったかと。テーブル着席での、比較的気軽なスタイルでの作法で、超初心者の私には、とても親しみやすいものでした。マスターするには、ハードルが高いことを痛感したものの、美味しいお茶を入れる技術があること、そして、作法に従っていただく「お茶」へのリスペクトと楽しみ方も学びました。気持ちと時間の余裕を持つことの重要性もしかり。

そこから派生して、手に取った本が『一億人の茶道教養講座 (淡交新書) 岡本浩一 』。茶道に興味を持った人、まさに私のような初心者でも、理解しやすく幅広い茶道関連の知識をまとめていて、その頃のマイブームを深めてくれました。

お茶とお花が、花嫁修行の一環のように言われるように、やはり、茶道と聞くと、やまとなでしこの画がうかびがちですが、歴史を紐解くと、鎌倉時代に、栄西が中国から茶の苗木を持ち帰ったところから始まり、茶の湯の作法が確立され、武士など支配階級が愛好していた様子がうかがえます。お茶を楽しむことが、特に殿方の手によって、文化として発展していった事実そのものが興味深いです。

ワークショップを通じて初級者程度になったものの、茶道の作法については、いまだ礼儀作法の観点で敷居の高いものを感じます。簡単なお茶道具一式持ってきたのに、眠りっぱなしです。そんな一方で、街のお茶屋さん(無論、紅茶等の茶葉を売る店です)では、どこでも茶筅や抹茶茶碗など茶道具を置いています。ドイツでも消えない需要があるんでしょうか、わかりません。

思い出したかのように、あらためてお茶のまねごとから始める、いい機会かもしれません。ん、抹茶の再手配からかも・・・

後日編集)

日本では、お茶について、日本茶、紅茶、中国茶とが、別々に専門店として存在することを思い出しました。一方、ドイツでは、すべてのお茶を専門店で一括に扱っています。よって、日本の茶道具もついでで扱っているのかもしれません。とはいえ、たいへん特殊な飲み方である抹茶を楽しむ茶道具を、ついでとしてながらも、そろえてしまうほどに、抹茶文化がジワジワと浸透しているようで、面白いです。

kawaii

brussels-kawaiiベルギー、ブリュッセルを、一日散策して巡り合った、かわいらしいものたちを写真におさめ、ひとつのコラージュを仕立てました。私の感覚においては、美味しいベルギービールもかわいらしいものの仲間です。

かわいいという言葉、すでにオックスフォード辞書に[kawaii]という英単語として掲載されています。名詞・形容詞どちらでも使えるようです。一方の、かわいいという表現を意味する英単語は、cute, sweet, nice, gentle, charming, darling, precious, lovable, adorable などなど、数々あげられ、状況によって使う単語も変わるようです。なかなか難しいです。

平安中期に活躍した清少納言も、春はあけぼの・・・にはじまる随筆「枕草子」にかわいらしいものをあげていました。以下その冒頭を抜粋:

うつくしきもの。瓜にかぎたるちごの顔。すずめの子の、ねず鳴きするに踊り来る。二つ三つばかりなるちごの、急ぎてはひくる道に、いと小さきちりのありけるを目ざとに見つけて、いとをかしげなる指にとらへて、大人などに見せたる。いとうつくし。頭は尼そぎなるちごの、目に髪のおほえるをかきはやらで、うちかたぶきてものなど見たるも、うつくし。

現代語訳)かわいらしいもの。瓜に書いた幼い子供の顔。すずめの子が、人がねずみの鳴きまねをすると跳ねてやってくること。2、3歳ぐらいの子供が、急いではいはいしながらよってくる途中で、とても小さなほこりがあったのを目ざとく見つけて、とてもかわいらしい指でつかまえて、大人などに見せた様子。髪型をおかっぱにしている子供が、目に髪がかぶさっているのにそれを払いもせず、首を少しかしげて物など見ているのも、かわいらしい。

かわいらしい、という感覚を刺激するツボは、ひとそれぞれだと思います。が、たいてい、視覚から入って、その記憶などともリンクしながら、嬉しい感覚を湧き起こすもの、と、定義できるように思われます。ここについては、時代も国境も、言語のカベも、大きく影響しないのではないでしょうか。日常、かわいらしいものを見つけて、心豊かに過ごしたいものです。

ベルギービールについて備忘録:

MORT SUBITE – LAMBIC: 通常フルーツビールで愛されているビール、A la Mort Subiteで生ビールを楽しめる。LAMBICはフルーツ抜き、若干濁ったブロンド。思いの外甘味が強い。alc. 5.0%

RODENBACH: フルーティというのか、甘味の強い香りのダークカラービール。新旧ビールを混ぜてつくる製法らしい。alc. 5.4%

Tripel Karmeliet: トラピストビール。トリプルならではの、うっすらとした麦の味わいを持ちつつ薫り高いブロンドビール。alc. 8.4%

 

Moules Frites

機会があって、ベルギーに行ってきました。住まいから車で4時間程度でたどり着けるのでmussles、とてもありがたいです。

さて、今が旬だから、というおススメに従って、ムール貝をいただきました。いまやベルギーではムール貝は一年中食べられるそうですが、シーズンは7月中旬からイースターまで。とくに秋から冬(9月~12月ころ)が最もおいしいのだそうです。牡蠣と一緒で、Rのつく時期がベストのようです。なお、ベルギーで食べられているムール貝は、北海産。おもにオランダのゼーラント州(Zeeland)で獲れたものが輸入されているそうです。街を歩いていると、あちこちのレストラン店頭の看板に「Moules」の文字が。白ワイン、クリーム、ビール、カレーなど、基本の蒸し煮スタイルへ、のせる味付けをチョイスできます。

今回は、縁あって、ベルギー在住のお友だちのお宅を訪問、そちらでポットいっぱいのムール貝をごちそうになりました。セロリや玉ねぎなどの香味野菜で蒸し煮にした、スタンダードなもの。基本1~1.5キロ1人前なんだそうです。貝の重みはあるものの、正味どれくらいなんでしょう。。。付け合わせには、アツアツのフライドポテト。マヨネーズをつけていただくのがベルギー風だそうで、至極贅沢です。そしてお供には白ワイン、笑顔がこぼれます。

地元の人の食べ方お作法も教わりました。身をとったムール貝の殻を使います。右手に殻、左手にムール貝を持って、ピンセットを使う要領でつまみあげて食べます。終わったら殻をどんどん重ねます。シルバー要らず、片づけ上手、食べ方の工夫も要領がよく、冴えてます。むっちりしたムール貝、お腹いっぱいいただきました。ごちそうさまでした!!!

on’na no tashinami (Taka Kimura)

kimura-taka1女の嗜み-今、伝えておきたいこと』 木村孝(角川oneテーマ21)

染色研究家で随筆家の木村孝さんが雑誌に寄稿していた随筆を一冊にまとめ、92歳になった2012年に発行したもののようです。テレビや雑誌『美しいきもの』でおなじみとは思いつつ、敷居の高そうなおばあちゃまだな・・・と、拝見していましたが、これまで、彼女の著書を手に取る機会がないままでした。今回、偶然手にしたのは、バックカバーにあった「人生の達人が伝授する 女として、妻として、幸せの作法」というテキストに惹かれたからでした。

着物愛好者な私には、たいへん機知に富んだコンテンツ満載で、「この本に遇ってよかった!」と、嬉しく楽しく読破しました。

木村孝さんは、京都の染色家のおうちに生まれ、染色の勉強もしつつ、女学校を卒業、お勤めもした上で家業を継ぎ、海外で個展を開いたりデザインを学んだり、と、稀にみる、ひらけた女性に違いありません。ですが、大上段にかまえるでもなく、特に女性に向けて、(日本)女性かくあるべき、と、おだやかに諭す、このトーンが気に入りました。90歳を超えてなお、しゃんとして人前にも出て、教えを諭す、たいていなことではありません。

私自身、着付けを習い始めて10年を過ぎました。何かあるときには、いつでもきちんと着物を着ることができる人でありたいと思っています。季節やシーンに気を払うこと、そんな小さなことにまでこの本は触れていました。こうしたことをありがたがるのは、若干古めかしい考え方かもわかりませんが、こんな人が一人くらいいても、世の中順調にまわるものです。

素敵に年をとることを目標に、日常のちょっとした心がけとともに、コツコツと美しく過ごしていきたいと思います。