St. Petersburg Pulkovo Airport

お楽しみの休暇もあっという間、サンクトペテルブルグともしばしのサヨナラです。 零下20度以下の毎日から解放されるのは、ちょっとほっとするかもしれませんが、年末年始にかけて、たくさんのお楽しみを享受させてもらいました。心から感謝します、ありがとうございました! ここでひとつ、サンクトペテルブルグ、プルコヴォ空港をご紹介。プルコヴォ空港が新しくなったのは2013年のこと。空港そのものの建築は、イギリスのグリシャム建築事務所の仕事だそうです。雪の重みにも耐えうるデザインを凝らした天井と、サンクトペテルブルグの島と橋で結ばれた街をイメージしたレイアウトがポイントだとか。 新ターミナル開設を折に近代芸術を空港設置するプロジェクトを開始したそう。 私が興味を惹かれたのは、出発フロアに飾られた4つの飛行機の羽根をもった天使の像。Dmitry Shorinの’I Believe in Angel ‘という連作の一部だそうです。こちらのDmitryさん、ロシアの近代芸術家10選に入る方とのこと。サンクトペテルブルグの街の芸術に触れるのが、この街を訪れる一番の目的とは思いますが、空港の中で楽しめる芸術があることも知っていただければ幸いです☆ サンクトペテルブルグを旅立って、ブルガリア・ヴァルナへ戻ってきました。気温16度、たいへんあたたかいです。それでも、聞くところによれば、元日まわりに大雪が数日にわたって降ったそうで、たいへんな寒さだったとのこと。ようやく暖かさが戻ったところへ舞い戻ったようす。 ブルガリアのクリスマスは12月末なので、とっくにクリスマスモードは片付いているかと思えば、空港のクリスマスツリーはそのままで、ショップにはクリスマスグッズがまだ並んでいました。日本の街中のイベント装飾の切換えが極めてきっちりしている一方で、ヴァルナのゆるさになんとはなしに安堵感。 帰路の経由地モスクワでは、大雪マイナス14度。空港除雪活動が盛んにおこなわれていました。搭乗した飛行機の窓に雪が積もってる様をみたのは初めてです。大雪にもかかわらず、大量の飛行機の離発着を運営している北国の空港に、あらためて天晴れの念を覚えました!

2nd time Banya

昨夏に続いて、2度目のバーニャ(Баня)体験をしました。今回は、身体の芯から暖をとろうというテーマです。 前回とは別の空間でしたが、4階建てのビルの4階が女性用。他の階は男性用のようす(読み取れず)。1階にカフェとバーニャグッズを扱うお店があり、バーニャにつきものの白樺等の木の葉を束ねたヴェニクを購入してのぞみました。 4階入口を入ると、受付の先は個室で区切られていて、中に私物を置いて着替えをする形式。やっぱり部屋に鍵はかけません。ただ、受付では、バーニャ(ロシア式サウナ)の鍵をもらいます。本日のこちら、料金は時間制(300ルーブリ/時間)、2時間滞在しました。 浴室の先は、ミストサウナのトルコ式サウナ、高温じゃないロシア式サウナ、この2つはどちらも比較的小さいです。人が4人入ったらいっぱいな感じ。その先に洗い場があり、シャワーが4つ。ベンチが4つ+椅子がいくつか。そして水風呂プールとぬるいお風呂プール。ハシゴをのぼって浸かりにいく背の高いプール空間です。この洗い場+プール空間の先ロシア式サウナ(鍵がないと入れません)。よくある階段状が4段のサウナ空間と、サウナ炉の真上の特別空間(90度ほどあるとか)の2つでレイアウトされています。みっちり座れば20人以上入れそうですが、寝そべる人、ヴェニクで叩きあう人、それぞれの楽しみ方で出たり入ったり。ヴェニクはお湯に浸して柔らかくしてから使います。葉の薬用効果も手伝って、叩くと血行促進やマッサージ効果があるそうです。 前回より広いからか、冬だからか、人気があるからか、理由はわかりませんが、けっこうな人の入り。コトバの理解度は低いながら、文字通りのハダカのお付き合いを満喫しました。バーニャのスペシャリスト?みたいなお友だちがご一緒してくださったおかげで、上がった後、数時間単位でカラダがポカポカでした。専門家に聞けってほんとだな、と思います。上がった後に1階カフェに立ち寄ったところ、バーニャから来たのであろう腰巻ひとつでビールを求める豪気なオジサマがいらしたので、後ろから記念撮影してしまいました(断りもなくごめんなさい)。 日本の銭湯も、家庭のお風呂に比べると、温まり方が格段に上ですが、お風呂とサウナとの違いからか、「銭湯→繊細・バーニャ→豪快」という雑感を覚えた今日でした。現地の方々のお楽しみに参加できる身の上に感謝です!

Merry Christmas, St. Petersburg

今日、1月7日はロシアのクリスマス。 かなり冷え込んで、昼間でも零下20度を下回る寒さでした。それでも太陽は見えていて、周りの木々は凍結、霜で飾られます。基本的にどこを見渡しても白い世界で、寒さを度外視できれば、たいへん美しいです。凍った窓にユニークな形の霜(морозный узор, frosty pattern)がおりて、ちょっとした天然アートみたいで楽しいです。 そして1月第一木曜日でもあったので、王室陶磁器博物館(?)Museum of the Imperial Porcelain Factory(Wikipediaはこちら)を無料でおじゃましてきました。通常は、単館訪問300ルーブルだそうです。エルミタージュ美術館と連携したご利益にあずかりました☆ エルミタージュ美術館からは徒歩圏ではなく、メトロに乗っていかなければというほど、ちょっと距離があるのでご注意ください。ロシア語大丈夫の方は、オリジナルのサイトでどうぞ。 こちらの博物館、工房(工程等)が見れるのかと思いきや、基本的に過去の遺産(資産)の陳列です。焼き物がお好きな方ならば、飽きることなく楽しめるはずですが。なにげに建物の1階入口、4階の1フロアだけが展示場なので、アレレな感は否めませんので、過大な期待を寄せませんように。すごく焼き物が好きな方や、時間に余裕のある方向けです。 一部、海外からの作品を置いたコーナーがあり、マイセンや中国からのものもある中に、有田焼の大きな壺があって、ちょっと興奮しました。日本からのものというだけで、嬉しくなるのは、国民性なんでしょうか。 こちらの工房、1744年創業で、2年前に270周年を迎えたところだそうです。王室御用達を経て、今に至るようですが、今も愛されるブランドの地位を確かにしている様子。変化の激しい世の中ではありますが、永く愛され続けるモノづくりは、絶えず続いて欲しいと願うばかりです。 おそらく、工房でのお買い物が直近できるわかりやすい貢献と思われますが、現時点、働かざる者の私ができる情報発信で、微力ながら支援していきたいと思います。言い訳臭くなりました。。 帰り道、とっぷり陽も暮れたものの(4時には暗くなります)、まだクリスマスの香る空間をみつけたので、立ち寄ってみました。青空スケートリンクをなめらかに滑って遊ぶ子どもたちがいたり、いわゆるクリスマスマーケットのお店をはしごする人々がいたり。空の暗さと寒さから、ついつい尻込みしそうになる外のお楽しみですが、単に時計の針だけみれば、午後7時のわりと健全な時間。思い込みは要注意です。楽しまないと♪

Outlet Village, St. Petersburg

この度サンクトペテルブルグへ着いて、空港近辺にアウトレットモールの看板がでていて、たいへん気になったので連れて行ってもらいました。 びっくりです。空港からほどないところに、本当にいわゆるアウトレットモールがポツンとそびえてます。よくあるちょっとパステル調の建物のコンビネーション。ショッピングモールのように屋根はなく、道には雪がほんのり積もり、外を歩いていると寒い。寒さしのぎに店に飛び込むのを狙ったのかな?とも思われますが。寒さしのぎに、我々はコーヒー&クッキーをいただきました☆ 関連のプレス等調べると、この夏(2015.09.17)にオープンしたばかり。Fashion House発のこちらの写真から比べるとかなり縮小傾向にあるようですが、いくつかのフェーズを経て大きく成長していく予定なのかもしれません。暖かくなるまでは、まだまだ間がありますが、せっかくなので、成長路線でがんばってほしいところです。 ご参考までに、最近の3時頃の空港近辺の景色です。太陽の高さ(低さ)がみどころです。

Hermitage Museum 2016-JAN

エルミタージュ美術館に、昨夏からマティスも入っているとの情報をみつけたので、行ってきました。もちろん、別館(The General Staff Building)です。 昨年訪れた際と同様、4階の ‘Sergey Shchukin and the Morozov brothers Memorial Gallery’ の一角です。しっかり拡張してくれていました。マティスだけで3部屋分空間を割いていてくれて、感激ひとしおでした。その他、ピカソ、ピエール・ボナール、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、シニャック、ピサロ、シスレー、ルノアール、モネ等、印象派の大御所の作品がぜいたくに楽しめて、それはそれは、ゴキゲンのひと時でした。 まだ、館内地図がなくて、階段近辺の表示板を頼りに歩き回る点に変わりはありませんでしたが、展示品としては完成に近いように感じました。 別館には、王室御用達の宝石商(工房)のカール・ファベルジェの部屋があり、ファベルジェ美術館のボリュームとはいかないながら、目がキラキラしてしまうような細工を凝らした宝飾品が並んでいて、ステキでした。こちらのいくつかは、プーチン大統領からの寄贈品なのだそうです。 王室300年贈答品コレクション ‘Gifts from East and West to the Imperial Court over 300 Years’ も、まだ展示中で、あらためて日本からの贈り物をまじまじと眺めてきました。 壁にかけられた大きなカーペット、犬追物のその画は原在泉、織り手は川島織物 1889年の作品だそうです。画をふちどるようにロシアの鷲紋と日本の菊花紋が織り込まれていて、あらためて楽しく拝見しました。 織物の隣のツボ、太刀、刀も、どれも逸品らしく(詳しくないのでよくわかりませんが、キレイ!)、過日の贈り物選定係の方が、どういった経緯でこちらを選ぶに至ったのやら、再び思いを巡らせてしまいました。そして300年を経た今、どちらの国も、めざましい変化を遂げていることを思うと、別途感慨深いものがあります。 さて、せっかくなので、別館堪能後、本館にも足を運びました。年が明けて、冷え込みが激しく外は零下20度近いのですが、観光客の足が減ることはなく混んでいました。今やネットでチケットを手配した方々の列も大行列のようで、午後になると、どこもかしこも行列で驚きです。 本館はツアー客が多く、目玉の絵のダヴィンチやラファエロの絵の前には、がさっと人垣ができているので、ひやかしで写真を撮るのもひと苦労でした。とはいえ、やはりエルミタージュ美術館、ものすごく広いので、いったん中に入ってしまえば、それほど混雑が気にならないのが素晴らしいです。 今回も、時間をたっぷりとって終日堪能してしまいました。もうちょっと削って、別棟にある宮廷工房(Imperial Porcelain Factory)を訪ねるべきだったと後悔。こちらに行くにはメトロを使っていかねばならない距離なので、間に合わず。時間繰り失敗しました。ぜひまたの機会を作りたいと思います!

Pelmeni

水餃子によく似たロシア料理 ペリメニ(пельмени)を連れのママさん指導のもと、つくって美味しくいただきましたの備忘録。 餃子を皮からつくるので、個人的には腰が引けがちですが、意外と時間もかからずできるものだなと感心するほどでした。作りはじめてから食べるまで、2時間かからなかったですから。 ペリメニのつくり方は、ちょっと探せばいくつもヒットします。餃子って世界中で愛される食べ物なんだなぁと、再認識。 皮は、小麦粉と卵と塩と水をこねてつくります。具は、合いびき肉と玉ねぎ・にんにく。皮に具を包んだあと、左右の端をくっつけるのがポイントだそうです。 たくさんのお湯に塩とローリエを入れて茹で上げていただきます。スメタナ(サワークリーム)を添えていただくのが一般的だそうですが、今回はマスタードをつけていただきました。ピリッと辛味が効いた味もなかなか美味しいです。 参考:はじめて作るロシア料理

Catherine Park, Pushkin

新年初散歩、プーシキン市のエカテリーナ宮殿へ出かけてきました。 まだ新年のまどろみ中で、きっとガラガラに空いてるに違いないと思ったらとんでもない。観光バスがたくさん、近隣には自家用車がたくさん駐車中。庭園へ足を踏み入れると、ガイド付きの団体がたくさん。宮殿館内の入口には、この寒さ(零下15度)の中、行列ができていてこれまたびっくり。お宮参りならぬ宮殿詣でなんでしょうか。こちらは単なる庭園散歩で、行列スルーなものの、ちょっとした新年早々のびっくりでした。 さすが、ここ数日の冷え込みも手伝ってか、池は完全に凍結していて、氷の上を散歩する姿が多数みられました。おそらくすでに10センチ以上の厚みがあるようす。氷の上を歩く機会はめったにないので新鮮でした☆ 我々のこの散歩メインの目的は、庭園に住んでいるリスの餌付けだったのですが、あいにく到着時間が若干遅かったせいか、リスには出会えず。代わりに、小鳥の餌付けに成功。この寒さの中でも、カラス、鳩、雀、シジュウカラ(Great tit)などがいて、自分の羽根をせいいっぱいふくらませて(もしかしたら、単に肥ってるコもいたかも?)、まるまるふっくらとして見えました。冬は動物の脂肪なども鳥のエサにするのだそうです。立派に育つわけだなぁ、と、わけもなく感心してしまいました。 30分も歩いていると、外気が刺すように感じられ、ジーンズはNGだったと反省。散歩にでかけて健康を害しては本末転倒なので、そこそこにして帰路につきました。

New Year 2016

2016年、あけましておめでとうございます 昨年同様、ロシアで年明けを迎えました(去年はクリミアでした)。連れの友人宅でのパーティに参加。プーチン大統領のスピーチを聞き、12時の鐘とともにシャンパン(スパークリングワイン)で乾杯しました。このシャンパンを、願い事を書いた紙の灰とともに鐘のなっている間に飲み干すと、その願い事がかなうと聞いて、ちょっとトライしてみました。向こう一年が楽しみです☆ 12時をまわると同時に、クリスマスツリーの足元に置いたプレゼントの開封がはじまりました。そのあとは、外で花火。マイナス10度以下のはずですが、楽しさ余って寒さもなんのその。日本の花火は夏に楽しむと話したら驚かれたのには、ちょっとびっくりでした。花火は新年か誕生日のお祝いに使うものだとの認識なんですって。ところ変わればですね。 ともあれ、大人も子どもも一緒になって、家族で新年の瞬間を祝うロシアの習慣、健康的でいいなぁ、と感じた次第です。 思いつくままに、身のまわりのことなどを書き綴ってきていますが、今年も引き続き同様にフリースタイルにやっていきます。 どうぞよろしくお願いいたします!

Yarumen, St. Petersburg

サンクトペテルブルグでラーメンをいただきました。すなおに美味しかったです。教えてくださってありがとうございます! この夏にオープンしたという「Ярумэн (ヤルメンと読みます)| 麺屋政宗」。エルミタージュ美術館や聖イサク大聖堂からも近い(徒歩圏)ので、立地もすばらしいです。そして、23時まで営業というのもうれしいです。 素ラーメン(塩)にもやしキャベツ、味玉、メンマを添えていただきました。ダシが美味しい!嬉しさ高じて、つゆも完食してしまいました。 調べてみると、こちら、仙台オリジナルのお店で、震災恩返しプロジェクトから生まれたお店とのこと(ラーメンでロシアに恩返し!仙台の味をロシアでも sputnikより)。ステキな国際交流コンセプト。上手に実って広がることを期待します。 トイレにあった、TOTOのウォッシュレットにも感動。 海外に、丁寧な日本の味を伝えるお店があるって、本当に心強いと思います。永く愛されるお店でありますように。

3D light show, St. Petersburg

サンクトペテルブルグ、エルミタージュ美術館前のPalace Squareでプロジェクションマッピングを見てきました。 今回もアエロフロート協賛、12/23-31 18:00-23:00の期間限定とのこと。年始にかけてもやってくれるのかと期待したらそうではなく、ちゃんと調べてよかったです。間に合った感。。 30分ほどの音楽を交えたちょっとクリスマスのおとぎ話っぽい展開のある映像、真っ暗&零下の空間もなんてことなく、楽しみ切ってしまいました。もちろん無償。夕方から夜までこれを絶え間なく繰り返し再生してくれてるのだから、ありがたいことこの上ないです。感謝。 プレスリリースを見ると、ロシアの他の都市でも展開中とのこと、映し出される背景が違うと、また見栄えも違っているんだろうと思うと、興味深いです☆ 私は青い電飾のついたクリスマスツリーと一緒になったこの景色が気に入っています。   東京ディズニーランドのワンスアポンアタイムを見たりして、プロジェクションマッピングってかなり一般化している感がありましたが、費用的にはどんなもんだろうとググってみると、当然と言えば当然の、けっこうな金額がかかることがわかります。 ・プロジェクションマッピングの費用の抑えかたのコツまとめ(NAVERまとめ) ・プロジェクションマッピングにかかる費用はどれくらい?(役立つ情報ブログ) そして、ここ最近ホットになったものの、技術そのものは、かなり古く1960年からあったとの事実にも驚きでした。