ここ一年ほど気にかかっていたことが、ひとつスッキリしました。春(ちょうど今、4月末)に、きれいな花をつけて、秋には若干キケンなほど堅い栗のような実を落とす木の名前、「マロニエ marronnier (フランス名)」でした。和名はセイヨウトチノキ(Horse-chestnut, Conker tree)。実の画像から検索してヒットしました。宇藤さんありがとうございます。 10mを優に超える高さの木々が近所の並木として立ち並んでいます。春先には芽をふくらませて、ものの1カ月もたたあいうちに葉を広げて花をつけたので、その雄々しいばかりの生命力にちょっと感動していたのでした。 マロニエ、フランス語のマロン=marronの由来にもなっているそうですが、所詮栃の実なので、食べられたものではなく、現在、ヨーロッパで栗として食べられているものはヨーロッパグリ=Châtaignierと呼ばれるものなのだそうです。コトバと現実ってそれなりにかい離があって面白いですね。Comments by Dr Marksさんも大きな写真付きで解説してます。 なお、マロニエといえば、銀座のマロニエゲートを思い出しました。ユナイテッドアローズや東急ハンズなどが入っているビルです。内装は「建物内の空間を1本の『樹』に見立て」、フロアごとにさまざまな表情を持つ共用部環境を提供、というのがテーマなんだとか。で、よく見たら、銀座マロニエ通りっていうのがあるんですね(通り名を全く知らなくて面目ない)。ほんとにマロニエが街路樹として植わってるんですって。今度注意して見てみたいと思います。
Month: April 2015
Wisteria
東京より暖かくなるのが少し遅いと思っていたら、昨日近所で藤が咲いていました。日中ギラギラした陽射しの続く日もあるので、一気に挽回してるのかもしれません。 さて、藤(英名:Wisteria)。こちら花言葉のサイトによれば、日本では古くから、フジを女性に、マツを男性にたとえ、これらを近くに植える習慣があったそうです。外国の方々にも和の風情を強く感じさせるというフジの花。たおやかに垂れる花姿は、振袖姿のあでやかな女性を思わせます。そして花言葉は「やさしさ」「歓迎」だそう。 こちらのサイトによれば「藤の花言葉の由来!別名や開花時期、ツルのまき方で種類が違う?」、藤は日本固有種で一般にみられる「野田フジ」、野生する「山フジ」の2種類。おもしろいのは、この二つ、野田フジが上から見て時計回りにツルが巻くのに対して、山フジは反時計なのだとか。さらにこちら冒頭にある古事記からの引用、”春山霞壮夫(はるやまのかすみおとこ)”が美女を射止めんがために藤のつるで作られた上着を着たというところから、以前、丹後の遊絲舎さんで藤布を拝見しつつ、お話をうかがったのを思い出しました。 遊絲舎の小石原さん、消滅したかに見えた藤のツルからつくった糸つくる藤布を復活させ、現在の技術を交えながら、息子さんと一緒に、ステキな帯作品づくりをなさっていらっしゃいます。藤布ならではの、ざっくりした軽さのある風合いが魅力的です。数年前、天橋立を眺める丹後観光とともに工房をお邪魔した日が懐かしいです。
Spargel, Asparagus
シュパーゲルという呼び名も、すでに日本語で認知され始めている(たぶん)白アスパラガス。このところスーパーのみならず露店で売られています。いろいろですが、キロあたり3~10ユーロとその太さやら銘柄(かな?)に応じてクラス分けして売ってます。緑も売ってますが、白が主力っぽいです。勉強不足の私は、スーパーで買うのがせいぜいですが、ドイツ語堪能な方、お料理上手な方々は、これを機に楽しいお買い物を満喫しておられるのかと。 シュパーゲル(緑のアスパラも含めて)春イースター明けの頃から店頭で見かけはじめましたが、それ以前はからきし。年間栽培の難しくないはずなのに不思議に思っていましたが、おそらくドイツのシュパーゲルの旬を愛する心ならでは慣習に依るところだろうと理解しています。 シュパーゲルについてドイツニュースダイジェストでもかつて特集を組んでいたようです。時期・選別法・食べ方・歴史その他いろいろ詳しく載ってます。5000年前のエジプトにシュパーゲルがあったらしい話や、街をあげてシュパーゲル祭りが行われている話(皮むき大会があったり、シュパーゲル姫が選ばれたり…)など、歴史も深くて興味深いです。 陽に当たらないように土を盛って育てている上、さらにビニールをかぶせているので、高速道路を走っていて、シュパーゲル畑は見つけやすいです。ついでにシュパーゲルの絵のついた看板まで立ててくれてるので、ついついネタ帳的に写真におさめてしまいました。。 シュパーゲルはユリ科の植物でニンニク、ネギと同じ科に属するものだそうで、日本で食用にされているものとは異種のようです。なんとなく納得するところもあります。植物分類上のカテゴリ違いでも食用としては同じものとして扱われるあたり、おもしろいです。あらためて、違いをかみしめる意味でも、今夜あたりシュパーゲルをいただきます!
Lilac
春もまっさかり、暑いくらいの日もちらほらするようになったこの頃、ライラックが咲き始めました。紫色の細かい花をたたえて、ほのかな甘い香りを漂わせています。 ライラックはヨーロッパ原産なのだそうで、英語名がlilac、フランス語名がlilasなので、ライラックとかリラとか呼ばれます。和名はムラサキハシドイ(紫丁香花)、可愛らしくない響きですね。。花びらは4枚ですが、5枚になっている花を見つけて黙って飲み込むと、愛する人と永遠に過ごせるという言い伝えがあるんだとか。やっぱりロマンチックな要素をたたえてます。 ライラック全般の花言葉は、「思い出」「友情」「謙虚」、そして、花の色によっても花言葉が違うのだそうです。なお、ヨーロッパでは家に持ち込むのは不吉だと言われてるとか。こんなに香りがよくて愛らしいのに、不吉呼ばわりされるとは、いったいどんなルーツがあるのやら。ちょっときれいだったから持ち帰ってみた、なんてことがないように気を付けなくてはいけません。。
Euro Coin Design
日常使うユーロ通貨、たいていドイツのコインですが、時々他国のものをもらうことがあるので、ちょっと集めてみました。 やはり興味を持つ方はたくさんおられるようで、「ユーロ硬貨」で、ちょっと検索しただけでいろいろ引っかかりました。 主要な国のデザインが一覧で見やすいのがこちら 欧州連合12カ国+3カ国のユーロ硬貨のデザイン です。なお、ECB(European Central Bank)のサイトでも、各国硬貨のデザインを確認することができます。ドイツは国章の鷲が描かれているのが通常ですが、どうやら、ドイツ国内州単位で独自デザインの記念硬貨を発行しているそうです。上の写真の下段左から3つすべてがそれで、州イチオシの建物らしきもの(ごめんなさい、まったくわかりません)と州名と発行年が刻まれています。記念硬貨とはいえ、ずいぶんな枚数を発行しているようなので、あんまりレア度も高くないかもしれません。。 こうして集めて調べてみて、初めて硬貨のデザインに、学ぶことが多いことを発見しました。ちなみにモナコ、サンマリノ、バチカンのユーロ硬貨が独自デザインでかなり珍重されているんですって。なかなか興味深い世界をのぞくことができてラッキーです。 ユーロ通貨に関する参考サイト: Wikipedia、NAVERまとめ、EDC資料
Ice Cream
このところ、ちょっと日中は陽射しが暑いくらいの日が続くようになりました。そんな日はかならず、アイスクリーム屋さんのお店の前に行列ができます。 いま住んでいるダルムシュタットの街中で、ここは美味しそう!と目を付けていたお店Coccolaに、ようやく行ってみました。行って正解!美味しかったです。 ものすごくメニューが豊かなわけでもないのですが、他ではあまり見かけないアーモンドがメニューにあったり、豆乳使ったものを置いてたり、ちょっとした「ムネキュン」を誘うといったらいいんでしょうか。まあ、わざわざダルムシュタットまでアイスだけのために足を運ぶこともないでしょうが、何かのついでで選べるならば、選んでほしいお店です。ダルムシュタットのスクエアの裏手にあります。ちなみに、アイスひと盛り1.1€です。二つ三つ盛れば掛け算です☆ アイスクリーム屋にそうそう頻繁に行けるわけもないので、スーパー等でおいてるアイスにもトライしてます。ここしばらくのお気に入りはマルMのMAGNUMスティックアイスです。クラシック、ゴールド、アーモンド、ヨーグルトフレッシュ(ベリー系入りがいい!)等々、けっこうお世話になってます。
Munich, Germany
ダンナさんのオーストリア出張にひっついて出かけた帰り道、ミュンヘンへ寄り道してもらいました。出張中の交流でミュンヘンおススメビール情報などもいただいたので、ワクワク。 ミュンヘンWiki情報によれば・・・ ドイツの連邦州であるバイエルン州最大の都市で州都である。イーザル川河畔にあり、バイエルンアルプスの北側に位置する。ベルリン、ハンブルクに次いでドイツでは3番目に大きな都市で、市域人口は140万人近くに達する。ミュンヘンでは1972年にミュンヘンオリンピックが開催された。 (中略)ミュンヘンは歴史的な建築物や印象的な建築物により魅力を与えており、戦災による歴史的な建築物の復興だけでなく新しいランドマークとなる建築物も建てられている。 ミュンヘンといえばここ、と思われるマリエン広場と新市庁舎をおさえたうえで、聞いたおススメにしたがって、Augustinerbrauへ一路。ミュンヘン6大ビール醸造所があると聞きます(Spaten-シュパーテン-、Loewenbraeu-レーベンブロイ-、Paulaner-パウラナー-、Augustiner-アウグスティナー-、Hofbraeu-ホーフブロイ-、Hacker-Pschorr-ハッカープショール-)、が、飲み比べるとどうなんでしょう。オクトーバーフェストなどもあるミュンヘンですから、歴史、味、コマーシャル、いろんな要素で勝負が展開しているのではないかと。現地で各社の戦略を見るのも面白いんでしょう。 で、アウグスティナーのビールを、ヴァイスヴルスト(白ソーセージ)Weißwurstと甘いマスタード süßer Senf、プレッツェルBrezelとともに、いただきました。古典的な楽しみ方すぎて逆に面白味がないかもしれません。。月並みに、美味しかったです、としか表現できないのがつまらないですね。 ミュンヘン散策、少し時間に余裕のある方へおススメです。アウグスティナーの少し裏手にある「アザム教会(Azamkirche)」、ゴシック様式で飾られた、写真で見ればごちゃっとした雰囲気の教会ですが、実のところとてもこじんまりした空間で、好ましいです。すぐお隣に、Azamhofという小道(建物ブロック内を通じるパス)があって、こちらにBriceltaというたいへんかわいらしいカフェがあります(ほかにも可愛いカフェがいくつもあります)。ちょっとメイン通りの人混みに疲れた際には、少し脇道に逸れて休憩するのもよろしいかと。 ミュンヘンのシメは、市庁舎地下のRatskellerでゴハン。とってもお腹がすいてたわけでもないので、またもやソーセージとビール(これが安心チョイスになってる時点でナゾ)。たいへん広い空間なので、お客もたくさんなのですが、外国人客が多いように感じました。一方で、地元のお客様もおられるようで、なんだろう?60代の男女の同窓会みたいな(なぜか女子過半数)のテーブルがあったり、独り客があったり、と、短時間ながら、多様なありざまを目にしました。 ゆっくりできなかったものの、楽しい経験のできたミュンヘンステイです。BMWの博物館、オリンピック公園、その他美術館等々、未踏エリア多数。機会をみつけて、またゆっくりしに来たい街です。ありがとうございます。
Hagenberg, Austria
ダンナさんの出張についてちょっと海外旅行を。って、幼いころどこかで聞いて、オシャレだなーと思った記憶がありまして、この度、自身で体験することができました。 出張先は、オーストリアのHagenberg、こちらのHagenberg im Mühlkreisという大学で開催されたカンファレンスです。 たいへん失礼ながら、聞いたことのない街なので、どんなかなーと思っていたら、緑が大きく広がった眺めのいい丘だったり、こじんまりとしたお城や教会があったり、すばらしい田園風景を堪能できる空間でした。2日間のカンファレンス、登壇者のスピーチを聞くスタイルで展開するようですが、カンペキ専門外、および半分以上がドイツ語で語られるので、部外者な私はもっぱら散策。とはいえ、参加者250人ほど、けっこうな規模で驚きました。 大学まわりは、学生寮があるものの、そこを外れるとほとんどが一軒家。しかも、庭、車庫、家そのものの明り取り具合など、随所に個々のこだわりを埋め込んだようなお宅ばかりで、散策してても楽しかったです。こういうところに住むと、暮らし方そのものが違うんだろうなーと思いました。街の地図にNFCマークが3つもあったことに興味を惹かれましたが、街そのものの外れもいいところだったので、触れず(すみません)。 大学隣接のお城空間を活用したレストラン「Schlossrestaurant Hagenberg」におじゃますると、今週はラムウィークだそうで、羊料理がおすすめとのこと。せっかくなので、特別メニューに載っていたこれまたなんだかわからない料理「Lammbeuschel mit Serviettenknodel」なるものを注文。直球で言ってしまうと、羊さんの肺を使ったものなんだとか。臓物系の食感を存分に楽しみました。 カンファレンス会場で、参加者アンケートに答えるともらえるというビアグラスをゲット。カンファレンスロゴ入り、さすがです。せっかくなので、近所のスーパーでオーストラリアビールをいくつかゲットして帰りました。 旦那さんの仕事姿も見ることができ、おまけながらも、ここまで付いてきてよかったな、と思った旅でした。片道600km、なかなかです(笑)。
Insta in my Hand
私の情報源は基本的にネットからちょうだいしています、しかも日本語がもっぱら(努力不足ですみません)。ニュースサイトやらSNS経由で入手するものがほとんど。 「流行っている」というキーワードは、特に私の興味をひきつけてくれまして、先日Facebook友だちから学んだ「インスタインマイハンド」にさっそく挑戦してみました。 こちらが、その詳細をつづったサイトです:女子高生の間で不思議な透明画像「インスタインマイハンド」が流行中 未来感ある! (英語:“Insta in my Hand” is the latest smartphone trend among high school students in Japan) アプリがよくできているので、至極簡単にできました。やってみたうえで、シェアして嬉々としてつきあってくれる顔がついと思い当たらず、戸惑ってしまった自分がいました。。。さすが女子高生、未来感にワクんですね。 さて、オモシロ写真のセンスを磨いて、この技術で、何か違ったものにチャレンジしてみたいと思います。
Outlet Mall, Wertheim Villege
先日土曜日、Wertheim Villegeというアウトレットモールへ行ってきました。最近気に入っているDesigualから”60% OFF”のお知らせをもらったのがきっかけです。金曜土曜の二日間限定セールとのこと。そりゃ行くでしょう、ということで。店の中の物、定価からすべて60% OFFでした。 さてWertheim Villege、よくあるアウトレットモール同様、村っぽくつくった空間に、様々なブランドショップがひしめき合っています。場所としては、フランクフルトから一時間程度ながら、近くに何もない山の中にポツンとあるだけなので、近所の人しか来ないだろうと思うと、そうでもなく、ツーリストがバスで押し寄せていたりするのがビックリです。今回は中国からの観光客と思われる皆さま。スーツケースを新たにゲットしていたり、けっこうなお買い物を楽しまれているようすでした。きっと、ドイツ観光ツアーパッケージか何かで、きっと今日がメインの買い物Dayなんだろうなぁ、と感心して拝見してました。 私も例にもれずお買い物。Desigualのストールをゲット。写真真ん中の若干ケバケバしい柄のものです(笑)。100 x 200センチほどで、かなり大判なので、柄がこんな風でも、あんまり目立ちません、たぶん。。まだ肌寒い日、時間帯が散見される毎日なので、大活躍してくれそうです!