Tokyo Sights

連れのロシア人の友人が東京に遊びに来ました。1週間程度ながら、東京周辺を案内しながら一緒に数々の観光名所をフル満喫しました。今回が、初めての日本訪問だそうで、事前に見聞きしていたイメージとどれだけギャップがあったりなかったりだったのか、よくわかりませんが、案内しながら、これだけ見どころ溢れる街「東京」を、あらためてすごいと思いました。 竹中平蔵さんが所長をつとめる森記念財団都市戦略研究所の2014年版「世界の都市総合力ランキング」(Global Power City Index =GPCI)によれば、世界の主要40都市の総合力を比較した結果、東京はここ7年連続、4位だそうです。ちなみに1位は3年連続でロンドン。2位はニューヨーク、3位はパリで、ともに前年から変動なし。ランキングは「交通・アクセス」「環境」など6分野からの総合評価。中でも、都市の「感性価値(人の感性に訴える力)」を重視したランキング(GPCI+)においては、東京は総合ランキングで3位。「公共の場での安心感」、「住民の親切さ」、「国際空港の定時運航率」、「移動の快適性」等の指標で東京が高く評価されたとか。先日10/10、50年前の東京五輪開会式当時の東京をとりあげて、その比較画像がニュースで流れていましたが、2020年の東京五輪に向けて、さらなる発展をとげる東京の街の今後が楽しみです。 さて、今回の東京観光でめぐったポイント: 東京タワー、増上寺、浜離宮庭園、水上バス、浅草寺、東京スカイツリー、東京駅(八重洲口&丸の内口)、皇居、御茶ノ水 ニコライ堂、しながわ水族館、渋谷、銀座、秋葉原、アメ横、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、東急ハンズ、鎌倉(銭洗弁天、鶴岡八幡宮、由比ヶ浜)、銭湯(黒湯) など 食べたもの: お寿司(濱清 他)・うなぎ(本丸)・天ぷら・とんかつ(和幸)・豆腐懐石(梅の花)・そば(なかむら庵 他)・たこ焼き(築地銀だこ)・焼き鳥・刺身・馬刺し 他 東京周辺観光、まだまだ足をのばせなかったポイント多数、手を出せなかった和食以外のジャンルも多数ですが、十二分にエンジョイしました!なお、特に食方面、自分のお楽しみにもなった感ありありです(笑)、東京バンザイ&感謝。

bathing

ドイツから一時的に里帰りして、ただいま東京滞在中です。 ドイツ生活で、なにげに一番最初に恋しくなったものが、お風呂でした。海外旅行などでバスタブのない浴室経験はありましたが、シャワーのみが日常化すると、お風呂を懐かしむ気持ちが沸き上がった自分に驚きました。 逆に、海外の方から日本のお風呂はどのように評価されているんだろう?と調べたところ、ユニリーバがすでに調査結果をリリースしていました。 -アックス シャワナビニュース 調査レポート- 在日外国人からみた『日本のお風呂評価』 調査結果発表 シンジラレナイ!在日外国人が最も驚いた、日本のお風呂習慣とは!?(2010年10月28日) 日本のお風呂文化について、在日外国人に聞いたところ、「日本のお風呂文化は進んでいる!」という答えが多くあがりました。シャワーで済ませることが多い外国人にとって、湯船につかることが当たり前の日本のお風呂文化はリラックスできる良い場だと思っており、日本の自然の恵みである温泉や露天風呂なども、母国に紹介したいと思っていることが分かりました。 日本のお風呂経験を通じて、日本のお風呂習慣を高く評価し、母国へ紹介したいとまで思われているのはうれしいことです。 そういえば、ドイツ滞在中、連れに一度サウナへ連れて行ってもらいました。ちょっと珍しい経験だったので若干振り返り。 Jugendstilbad Darmstadtは、古くは公衆浴場があった跡を活用して、温泉プール&サウナ施設として運営しています。受付は一緒ながら、プールゾーンとサウナゾーンは入り口も料金も別々。こちらのサウナゾーンのみを訪問。 サウナは、プールとは異なり、水着は着用しません。そして、男女混浴です。事前に聞いていたので、心の準備はしていきましたが、なかなか刺激的な経験でした。意外と老若男女、特に偏りがあることもなく均等にいらっしゃったことも驚きでした。それでも、毎週火曜日はレディースデーで、男子禁制となる日が設定されているのだそう。サウナルームは、40度、60度、70度、90度など、温度別でいくつもの部屋があり、思い思いの楽しみ方ができます。1つの部屋は、時間毎にプログラムされていて、アロマを炊いたりするので、ヒトが集中していました。一方の、更衣室やシャワールームについては、非常に簡素で実直なつくりで、東京の入浴施設の使い勝手の良さ等、行き届いたサービスとのギャップを感じました。サウナを楽しむ空間なので、そこを充実させて、その他は極限そぎ落とせば、こんな形かな、と考えれば納得ではあります。ところ変わればを楽しんだひと時でした。

Tokyu Plaza Kamata

2014年10月9日、東急プラザ 蒲田がリニューアルオープンしました。もののついでで、立ち寄ってきました。 今年の3月以来なので、どんなだろうとの興味からでしたが、オープン当日だけに、ただごとではない人の入り。エスカレーターの左側は、ひとが途切れることなく、なんとなくフロアにはみ出る人が行列をつくりはじめそうなところへ、係員の方が「二列でお願いします」と声をかける状況。 私個人のヒットは、OJICOさんの出店。東京4店舗目だそうです。シャレたデザインのTシャツがたくさんで、見るだけでも楽しいお店です(5F UNIQLOのすぐ上、6Fです)。 あまりの混雑に屋上庭園「かまたえん」で、しばし外の空気に触れて息抜き。屋上庭園には、可愛らしい観覧車や、お子さん(小学校低学年くらいまで?)が楽しめそうな遊具(いずれも300円)と、イス・テーブル等がセットしてあり、早くもファミリーのくつろぎ空間になっていました。 ゴールデンタイムにTV CMまで、うっている気合の入れよう。確かに、各フロアどこでも、内部の方らしいスーツマンがたくさんいらっしゃったな~と。 近く予定されている蒲蒲線構想(東急多摩川線蒲田駅と京急蒲田駅をつなぐ路線)も手伝って、羽田空港からの呼び込みを意識した、東急さんの蒲田駅への期待のかけっぷりを拝見した一日でした。 蒲田は、母の実家があり、昔から親しみ深い街なので、今後の蒲田のますますの発展ぶりが楽しみです。 ※お花の写真は店舗さんの出店祝いスタンドを勝手撮りしたものです。。。

along Rhine River

とある週末の午後、ランチついでにライン川沿いドライブの旅日記。 地球の歩き方をはじめ、数々の観光ガイドにあるとおり、アルプスから流れ出たライン川は、ドイツを縦断し、オランダのロッテルダムで北海に入るまで、全長1320km。その中流、マインツ~コブレンツ間は古城やハイネの詩にあるローレライ、ブドウ畑などなど、美しい風景を展開しています。ユネスコ世界遺産にも地区として登録されているそう。 10月のこの時期は、気候もいいし、いつもどこかでワインフェスティバルをやっているせいか、高速道路もたいへん渋滞していました。よって、ライン川クルーズの代わりに、川沿いドライブを少し。グーテンベルグ(15世紀活版印刷技術発明者Johannes Gensfleisch)博物館のあるマインツ Mainz にはじまり、ライン川とモーゼル川の合流点、ライン川クルーズ終着点のコブレンツ Koblenz まで。ところどころで教会や古城がそびえ、観光にはもってこいの空間です。 途中、ボッパルト Boppard に立ち寄り、ワインフェスティバルと花火を楽しむことができました!ボッパルトは、ライン川が大きく蛇行するポイントにあり、チェアリフトでその蛇行ぶりを含めたライン川をながめることができるそうです。今回は時間の関係で断念でしたが、次の機会には、ぜひチャレンジしたいです。お祭り中のせいもあって、可愛らしい街並みと、バンドステージや人の賑わいに、ウキウキしました。花火は20分程度ながら、けっこうな迫力で、満喫できました。こちらの花火、21:00開始とたいへん遅くて、地元の方々の体内時計感覚にちょっとした驚きを覚えました。。。 コブレンツは夕方到着だったので、暗がりのみのお楽しみでしたが、川向うの要塞 Festung Ehrenbreitstein のライトアップと、川の合流点ドイチェス・エック Deutsches Eck を眺めながら、観光向きな街並みの散策を楽しみました。コブレンツ、あらためてゆっくり歩いてみたい街です。 途中、たくさんのクルーズ船およびクルーズ客を拝見し、オープンエアも同時に楽しめるクルーズのゆったり時間の楽しみ方も、次のお楽しみとしてリストに入れました。ライン川途中、いろんな街に立ち寄ってくれるので、自身の都合に合わせてアレンジもさまざまできるようなのでお勧めです。川の流れに従って、マインツ→コブレンツ方面でアレンジすべきようです。戻りの足には、鉄道が夜までしっかり走っているので安心です。川沿いの街にもしっかりホテルがあるので、滞在しながらライン川クルーズという計画もOKです。

sushi – Japanese Food

海外で見かける日本食の一番をかざるのがスシだと思われます。統計データを見たわけでもなんでもない感覚的なものなので、ご容赦ください。たいていが、巻物になっていて、日本では考えられないネタのとりあわせだったりしますが、すし飯をつかって、すしネタと一緒に供するあたりは、まさしく「スシ」とうなずきます。 たいへん面白いことに、海外のみなさん、特に日本に足を運んだこともない、足を運ぼうと思ったこともないみなさんは、日本人はスシばかり食べていると思っているようです。こちらの見解の信ぴょう性も、統計データ等ないので、どのくらいの規模のものか、わかったものではありませんが、実際に聞いた声であることは、間違いありません。お寿司は日本食の中では贅沢品で、そんなに頻繁に口にする機会はない。通常の日本食は、白米におかずの組み合わせでが基本。といった説明を聞くと、まさか?!みたいな反応が返ってきます。まあ、一般的な日本食を提供するお店なんて、そうそうないので仕方がないかもしれません。 関連サイト:日本人は寿司を毎日食べないのか? 海外の反応。(海外反応! I LOVE JAPAN ) ただ、○○料理といったときに、日本ではその国現地の味、もしくは日本にローカライズしたその国の料理を楽しませてくれる一方で、海外の(全部じゃないとは思いますが)日本料理が、けっこういい加減な形で、提供されているのは、なんだか残念です。 こうしたギャップが生まれるのは、国民性なんでしょうか?ちょっと自分なりに考えてみたこと: 「海外のみなさんにとって、スシはエンタテインメントなのでは?」 まずはスペシャルなビジュアル、箸を使う特殊な食べ方、魚介豊富でないエリアでもおかまいなしでスシやがある、スシ=魚介ではない?というあたりを根拠に、こんな仮説をもってきてみました。 回転寿司を生んだのも日本(1958年 大阪 元禄寿司)なので、一概にスシのエンタ性を四の五の言えませんが、オリジナルのスシがあって、回転寿司がああるあたりの経緯など、もうちょっときちんと理解されるだけの興味を得られる「和食」であってほしいと思います。 和食がユネスコの無形文化遺産として登録されたのは、2013年12月4日。「和食」の食文化が自然を尊重する日本人の心を表現したものであり、伝統的な社会慣習として世代を越えて受け継がれていると評価されてのことだそうです。いろいろ調べてみると、これを機に和食検定なども生まれているそうですが、上述のスシに限らず、和食が正しく守られて伝承される文化、教育の環境を、上手にはぐくんでもらいたいと思います。受け身な発言ですみません。。。 ※写真はドイツ、バドホンブルグにある海王という和食レストランでいただいたお寿司です。

Prague, Czech Republic.

2014年5月に訪れた振り返り旅行記。 チェコの首都プラハ、古い街並み、建物がたくさんで、中世ヨーロッパに迷い込んだような感覚を楽しめる、これでもかというほどに美しくて魅力的な街です。2泊したものの、観光時間実質1日だったせいか、記憶が凝縮されて、たいへんお気に入りの街にエントリーしています。 プラハは、千年の歴史を持つ都市であり、第一次・第二次世界大戦の被害にも、また、その後の資本主義の高度経済成長にも巻き込まれなかったことで、ロマネスク建築から近代建築まで各時代の建築様式が並ぶ「ヨーロッパの建築博物館の街」になり、ユネスコの世界遺産にも登録されている(Wikipediaより) そうです。 プラハ城Prazsky hradとカレル橋Charles Bridge と旧市庁舎、メジャーポイントを踏破。モルダウ川(←ドイツ語/チェコ語:ヴルタヴァ川)を挟んで両方の高い塔から、街の眺望を堪能しました。赤茶色で統一された家並みが整然と見えて美しく、ため息ものです。城内の聖ヴィート大聖堂St. Vitus Cathedralの塔は、287段のらせん階段からなっています(城に入るのは無料、聖堂は有料)。一方の旧市庁舎の塔内(有料)は、エレベーターが設置済です。なお、大聖堂はミュシャのステンドグラスで有名らしいです(未達)。 城に対して川を挟んで向こうの旧市街広場Old Town Square (Staromestske namesti)の一番大きな塔が旧市庁舎です。この壁面に有名な天文時計がついています。1時間ごとにからくり時計が動きます。応じて人垣もできます。広場は、けっこうな広さで、行き交う人だけでなく、大道芸人などもいて、ただただその空間にいるだけでも楽しめます。夕方には、建物がライトアップされるので、また違った味わいのある景観が広がります。 事前学習なしにのぞんだことと、世界史の知識も乏しいことから、ただただ美しい景色にため息をつくばかりでしたが、こうして事後に調べながら旅行記をつづると、けっこういい勉強になります。次に訪れる時に備えて・・・みたいな感覚も手伝って、ちょうどいいです。 なお、プラハでは、Hotel Three Storks という、 14世紀に修道院の醸造所として建てられた歴史ある建物を利用したホテルに滞在しました。大使館などが近隣にあるため、たいへん静かです。内装はモダンに改装されているので、きれいで居心地の良い空間でした。3羽のコウノトリのロゴがホテル内のアメニティはじめ、いろんなところに施されていて愛らしいです。 宿泊も含め、トータルで満喫したプラハ旅行でした。また行きたいと思うほどにおススメです。

Bratislava, Slovakia

スロバキアの首都、ブラティスラバ Bratislavaを訪ねた振り返り旅行記。 2014年5月、ほんのちょっと立ち寄っただけだけれども、忘れられないかわいらしい街並みの都市。ドナウ川に面していて、風情たっぷり。ハンガリーとオーストリアに接していて、ウィーンにも近いことからか、観光向き、たいへんにぎわっていました。 丘の上のお城を中心に旧市街が広がっていて、大きな橋のかかったドナウ川をはさんで川向うはガラス張りの大きなビルにはじまり、オフィス街が広がっているようす。公用語はスロバキア語だそうですが、いろんな国から観光客がやってくるからなのか、レストランのお姉さんは、複数語OKといってました。 旧市街の真ん中にあるSt. Michael’s Tower を起点に歩行者天国が延びていて、ちょっと写真におさめたくなる空間がわんさかあります。この界隈、レストランも豊富で、散策にはもってこいです。なお、この界隈にある若干こじんまりしたメイン広場 Hlavne Namestie には、日本大使館があります。日の丸国旗にちょっとした親近感を覚えます。 ちょっと夕飯でも、と、立ち寄った街でしたが、散策しながらシャッターを切って・・・と、時間を忘れることしばし、あっという間に数時間経過、後ろ髪を引かれるように、街を後にしたのでした。旅の口コミ情報によれば、ウィーンからは電車片道1時間で日帰りできる距離らしいです。おススメです。 また訪れる機会が楽しみです。

Wien, Austria

2014年8月にオーストリア・ウィーンを訪れた際の振り返り旅行記。 一路ブルガリアへ、と進む長い道中の立ち寄りスポットとして往路復路それぞれで一泊しました。 ちょうどFILM FESTIVAL 2014の開催期間中で、市庁舎前に大きなスクリーンと観覧席が設置され、その後ろには、いくつもの屋台が軒を連ね、まさにフードコート状態。夏の日差しに恵まれる中、レストラン要らずな空間が広がっていました。夜に立ち寄った際には、オペラを上映中、真っ暗な空間にスクリーンの映像と大音量の音楽、静かに見入る観客に、さすが音楽の国!と関心しました。 さて、市庁舎を過ぎると、そこから広い庭を挟んでHofburg(王宮)、美術史博物館が続いていきます。Hofburgは、扇状にひろがった建物で、13世紀から増改築が重ねられ、今や約2,000の部屋があるそうです。中に入れば、屋内装飾や数々の貴重品たちを見れるそうですが、今回は時間切れで省略。とはいえ、美しい建物を大切にした景観が、絶え間なく展開していて、ウィーンの街歩きには飽きることがありません。ちょっと歩いてみただけで、一気に好きな街にランクインしました。 たいていの街の見どころ&繁華街は、旧市街の城壁だった「リング」と呼ばれる環状道路の中にあるので、観光しやすいのもありがたいポイントです。そして、リングの中央にステファン寺院がそびえています。こちらは、地下に歴代皇帝の内臓が眠るゴシック寺院だそうで、屋根のモザイクがたいへん美しかったです。 リングから外れて、ひとつだけ訪れたのが、ベルヴェデーレ宮殿 Belvedere Palace。対トルコ戦の英雄オイゲン公の夏の離宮として18世紀に建てられた、上宮と下宮からなるバロックの代表建築だとか。どうしてもクリムトのコレクションが見たくて、上宮だけ訪ねました。クリムトの画って、土産品やその他、いろんなところにコラージュされていますが、オリジナルがどんなサイズなのか、たいへん興味があったので。そして実物、特に「接吻」、意外に大きくて驚きました。クリムトの画だけを集めた部屋だからなのか、ちょっとエキゾチックなため息が出そうな、独特の空気感のある部屋でした。面白いことに、クリムトの部屋だけ、厳重にカメラ禁止の規制(監視)がありました。不思議なものです。 さらにたまたま訪れた夜が、Hard Rock Cafe VIENNAの開店初日でした。お祝い気分に便乗して初日の空間をエンジョイさせてもらいました。この夜にゲットした、Hard Rockパイントグラス、現在も大活躍中です。

German-based toy compnies

ちょっとしたドイツのお土産を、と考えた時に、やはりドイツの老舗の品物を、と思うのは、日本人っぽい発想なのでしょうか。そんなきっかけから、ドイツのおもちゃメーカーについて調べてみました。 まずはテディベアで有名なシュタイフ社(Steiff)。1880年にドイツで誕生し、世界初のテディベアを生んだメーカーなんだそうです。今でも伝統の逸品として、ドイツの職人の手作業で一体ごと丁寧に作られていて、限定のテディベアはシリアルナンバーの刻まれた証明書付きで提供されるとか。 そんなシュタイフ、「小さなゾウのぬいぐるみ」が出発点だそう。創業者マルガレーテの見ていた雑誌掲載をヒントにつくったフェルト製のゾウが評判を呼び、ぬいぐるみメーカー「シュタイフ」として創業したのだとか。もともとは、フェルト製品の販売をしていたそうです。そこからしばらくの後、創業者の甥の提案で、手足の動くクマのぬいぐるみに挑戦。それがアメリカで大ヒットしたことから、テディベアのシュタイフになったそうです。創業20年を経てビッグネームへ、素敵なサクセスストーリーです。おまけで、さすがビッグネーム、粗悪品の被害にもしっかり遭ったおかげで、イヤータグのルールもしっかりしています。世界最古のトレードマークなんだそうです。トリビアだらけ。 次いで、さまざまなフィギュアを揃えているシュライヒ社(Schleich)の歴史。1935年、フリードリッヒ・シュライヒが設立。もともとプラスチック成形品の工場だったのが、敗戦後、残った素材で作りはじめたのが、針金と布の人形だったのだとか。 フィギュア製品は1950年代、スマーフやスヌーピーなどのキャラクターフィギュアをメインに誕生。動物フィギュアは1980年代初期に製造スタートし現在に至るまで続々と新製品を開発継続中。小さなサイズでも自然を忠実に再現している点を誇り、今では野生動物、牧場の動物、ペット、海洋動物、絶滅した先史時代の動物や恐竜まで、幅広いラインナップをそろえているそうです。おもちゃ売り場には、妖精やナイトもいます。。 さて、続いて1915年創業のWendt & Kühn(ヴェント&キューン)。間もなく創立100年を迎えるエナメル塗装仕上げの人形で有名なメーカー。Wikipediaによると、従業員は155名、うち80名が人形のペイントに従事し、別の4名の職人が特別に人形に顔を付ける任務に就いているそうです。そんな職人芸なので、量産されているものではないこともおわかりかと。人気シリーズ『天使の楽団』は、クリスマスシーズンにリリースされるそうで、今日までにも、様々な楽器のモチーフが紹介されているようです。愛らしい表情の天使の背中には11個の白い水玉模様の緑の羽があり、これがWendt & Kühn KGのトレードマークとなっているそうです。 3つですでにお腹いっぱい状態なので、今日はここまで。 おもちゃにしても、少し調べることによって、作り手、メーカーの歴史と思い入れを拾うことができます。これを贈ろうと思う心、いただく心、紡ぐようにつながっていくとステキです。モノのあふれる今日ですが、こうした小さなことを忘れずに、大切に過ごしたいものです。

Frankfurt am Main, Germany

2014年7月下旬、フランクフルト観光、振り返り旅行記。 フランクフルト、空港もあり、金融街も有する都会。まるで競争しているかのように、高層ビルが林立しています。マンハッタンをもじって「マインハッタン」と呼ばれることがあるそうな(ほんとかどうだか)。 たいていフランクフルトで語られるものの、Frankfurt am Mainと呼ばれるのはなぜかと思ったら、am Mainは「マイン川沿いの」を意味するのだとか。事実、フランクフルトはマイン川下流にあります。なお、ドイツにはオーデル川沿いのフランクフルト Frankfurt (Oder) もずっと東、ポーランドとの国境あたりに存在するそうで、そちらの界隈では、無論、フランクフルトといえば・・・になるそうです。 さて、そんな高層ビル群を抜けて、街中へ足を踏み入れていくと、まず出会うのがハウプトヴァッヘ(The Hauptwache) もと警察官の詰め所を、戦後再建したものだとか。ここから東方向へ歩行者天国 Zeil が延びていて、ショッピングセンターが立ち並んでいます。「ガレリア・カウフホーフ」「カールシュタット」「ツァイルギャラリー」「マイ・ツァイル(My Zeil)」、たいていの買い物は済ませられる空間です。中でもMy Zeilはガラス張りのど真ん中に穴が突き抜けたデザインで、中がどうなっているのか、確かめに足を運んでしまうような興味深いつくりです。この界隈、屋上テラスに出られる空間もあって、ちょっとした眺望を楽しむこともできます。 こちらのZeil、週末は人だらけです。人が集まるところなので、ミッキー&ミニーの着ぐるみがいたり(一緒に写真を撮ってくれますが、チップが必要みたいです)、何かの署名活動をしていたり、ストリートパフォーマンスでダンスや音楽を披露していたり、暇つぶしにはもってこいです。そして通りのどんつきの空間では定期的にBauernmarkt Konstablerwache 市場が開かれています。 Zeilを離れてマイン川方向へ降りていくと、旧市街に入ります。いちばん目を引くのが市庁舎のあるレーマー広場Frankfurter Roemerです。おもちゃのような、可愛らしい建物がぎゅっと連なっています。この旧市街界隈に、日本とフランスのパンとケーキのお店イイモリがあります。お茶を飲みに入ったのですが、アンパンとメロンパンを見つけて、何やら妙にうれしくなっている自分がいました。意外と菓子パンにも国境ってあるものだな、と学びました。