2014年8月にオーストリア・ウィーンを訪れた際の振り返り旅行記。
一路ブルガリアへ、と進む長い道中の立ち寄りスポットとして往路復路それぞれで一泊しました。
ちょうどFILM FESTIVAL 2014の開催期間中で、市庁舎前に大きなスクリーンと観覧席が設置され、その後ろには、いくつもの屋台が軒を連ね、まさにフードコート状態。夏の日差しに恵まれる中、レストラン要らずな空間が広がっていました。夜に立ち寄った際には、オペラを上映中、真っ暗な空間にスクリーンの映像と大音量の音楽、静かに見入る観客に、さすが音楽の国!と関心しました。
さて、市庁舎を過ぎると、そこから広い庭を挟んでHofburg(王宮)、美術史博物館が続いていきます。Hofburgは、扇状にひろがった建物で、13世紀から増改築が重ねられ、今や約2,000の部屋があるそうです。中に入れば、屋内装飾や数々の貴重品たちを見れるそうですが、今回は時間切れで省略。とはいえ、美しい建物を大切にした景観が、絶え間なく展開していて、ウィーンの街歩きには飽きることがありません。ちょっと歩いてみただけで、一気に好きな街にランクインしました。
たいていの街の見どころ&繁華街は、旧市街の城壁だった「リング」と呼ばれる環状道路の中にあるので、観光しやすいのもありがたいポイントです。そして、リングの中央にステファン寺院がそびえています。こちらは、地下に歴代皇帝の内臓が眠るゴシック寺院だそうで、屋根のモザイクがたいへん美しかったです。
リングから外れて、ひとつだけ訪れたのが、ベルヴェデーレ宮殿 Belvedere Palace。対トルコ戦の英雄オイゲン公の夏の離宮として18世紀に建てられた、上宮と下宮からなるバロックの代表建築だとか。どうしてもクリムトのコレクションが見たくて、上宮だけ訪ねました。クリムトの画って、土産品やその他、いろんなところにコラージュされていますが、オリジナルがどんなサイズなのか、たいへん興味があったので。そして実物、特に「接吻」、意外に大きくて驚きました。クリムトの画だけを集めた部屋だからなのか、ちょっとエキゾチックなため息が出そうな、独特の空気感のある部屋でした。面白いことに、クリムトの部屋だけ、厳重にカメラ禁止の規制(監視)がありました。不思議なものです。
さらにたまたま訪れた夜が、Hard Rock Cafe VIENNAの開店初日でした。お祝い気分に便乗して初日の空間をエンジョイさせてもらいました。この夜にゲットした、Hard Rockパイントグラス、現在も大活躍中です。