裸足で過ごすと健康にいい、と、聞きます。私自身、寒くなければ、通常屋内(自宅)では裸足で過ごしています。素肌で床に触れる感覚が好きなもので。
そんな私はいま、VibramのFivefingersを愛用しています。その名のとおり、足指5本が別々に収まる、5本指シューズです。5本指ソックスがそのまま靴になった地下足袋みたいなやつです。このVibram社は、イタリアの老舗靴メーカーで、1935年に登山用の靴底ソールを発明して以来、世界中数々の高級フットウェアブランドへソールを提供し続けているそうです。
2005年にFivefingersが生まれたのち、米国ランナーによるBORN TO RUNという本で紹介されたことがきっかけで、大きくもてはやされるようになったとか。日本国内では、2010年にこの本の邦訳がリリースされ、同時にVibramの取り扱いも始まったそうです。
裸足に近い感覚で運動を行うことによって、バランス感覚や敏捷性を鍛えることができる。また、骨格の矯正や筋肉の付き方などにもいい影響を与える。などと、いいことづくめの売り文句が蔓延してバカ売れしてしまったが故にか、健康効果について誇張しているとの訴訟があがってしまったそう。目下、和解案として購入者への返金が行われているそうです。
「モノを売る」ということについて、あらためて考えるいい教材です。
さて、最後にFivefingers愛用者として、いまさらながら使用感をお伝えします:
・5本の足指がしっかり分かれて靴を履ける感覚は気持ちがいい。
・ソールもほどよく厚くないので、素足に近い感覚で歩けて、安定感がある。
・洗濯機で洗えるので、扱いの観点ですこぶる手軽なのがいい。
これから秋冬にかけて寒くなるので、年内いつまで履けるだろうか・・・と、そんな小さな心配をしている昨今です。